昨日の続き。

いやー、北陸はいいですね。なにしろご飯がおいしいです♪

私自身が福井出身なので馴染みやすい味ということもありますが、下調べなく、ふらっと入った食堂でさえ、びっくりするほどお魚とお米がおいしいですね。

和倉からレンタカーで輪島の朝市に行き、さらに能登半島の先のほうまで行ってみたのですよ。そのあたりは最近でこそ能登空港ができて便利になったそうですが、電車も走っていないし、金沢からでさえ車で２〜３時間かかっちゃうところです。私も初めて、そこまで足を伸ばしました。

それでね、ちょっと感動しました。千枚田の美しさ、窓岩のあたりの素朴な海の美しさに。潮風まじりの、おいしい空気に。

そのすこし先にね、海に向かって建ってる食堂があったんです。名前、忘れちゃったのですが、ご主人が漁師さんで、朝獲ってきたお魚や貝を出していました。店内の雰囲気は集会所!?みたいな雑多な感じだったんですけどw、味は驚くほど清々しく、贅沢でしたねぇ。

私はサザエのお造り定食をいただいたのですが、ご主人が「すぐそこ（目の前の海）で、さっき獲ってきた」ものだそうです。獲れたてのサザエのお造りなんて、久しぶりに食べました。身が、まだ動いてました。胆もぜんぜん苦くないの。さらっとしてて、じわっとコクがある感じなの。

お料理を運んできてくれたご近所の若奥さんふうのお姉さんが明るくて、「んまー、東京からわざわざこんなとこまで？ はるばるお疲れさまです」って目を丸くしたのがなんだか面白かったですねw　「なんもないとこで、申し訳ないです」ともおっしゃいましたが、むしろなにもかもここにあるんじゃないかと思った。

話を聞いていたら、お姉さんは私たちと同じくらいの年齢だとわかりました。旅行以外で、能登を出たことがないようでした。いろんな生き方がありますね。自分の人生に不満はないけれど、お互いのことがほんのすこしだけ眩しく見える、そういうひとときのふれあいでした。