淑女たちのSex and the city〜第9話〜

yukiguma2008-09-05


♪別れてほしいの彼と…
♪そんなことはできないわ…
♪愛しているのよ彼を…
♪それは私も同じこと〜…


阿木燿子の凄みもひしひしと感じる今日この頃です。


ちなみにこの歌は百恵ちゃんの名曲『絶体絶命』(作詞:阿木燿子)。
「彼と別れて!」と彼女に話をつけにいくモル美メソッドの歌です。


いや、「彼と別れて!」と彼女が話をつけにくる歌かな?
とにかく、一人の男をめぐって二人の女が、夕暮れせまるカフェテラスで話し合うのよ。


私はこの曲を、某ゲイクラブのドラァグショーで知りましたw
この曲に合わせて二人のドラァグクイーンが白いハンケチを噛んだり、小指で涙をぬぐったり、腰から床に崩れ落ちたりし、そこに現れる色男の役をドラァグキング(男装の麗人ですね)が演じるという秀逸な芸でした。


たいへん感動したのですがそれはさておき、曲の中で“彼”は、このように振舞います。


♪そこへ彼、遅れてきた彼、
♪「二人とも落ち着いて」って言ったわ〜…


♪そこへ彼、話しかける彼、
♪「二人とも愛してる」って言ったわ〜…


( く。ま)<あー、言いそう言いそう。いかにもヘタレが言いそう。
( さ 。る)<いや、言わないと思うよー。怖くてこんな席には来られないからw


あ、なるほどねw そうかもww


とまあ、のっけからまたヘタレ族の名誉を毀損してますが、そもそも私とさるものヘタレ観は間違っているかもしれません。


というのも、前回の更新の後、全国のヘタレ族の皆様から何通かメールをいただいたのです。
そこにはコパちゃんを案じるあたたかな声とともに、異口同音に「ヘタレはヘタレかもしれないけど、二股はかけません!」ということが書き記されていました。


つまり、ヘタレであっても不実ではないということね。
そういえば、ヘタレ族にはいわゆる「イイヒト」が多いかも。
イイヒトすぎてつまんな〜い、なんて女の子に言われちゃうくらいの。


そう考えると、「遠距離だし、うまいことやったろー」みたいな発想は、コパンダのヘタレちゃんにもないかもしれません。
そうね、いけしゃあしゃあとそんなことができるくらいなら、ルームナンバーくらいうまく聞き出せるし、キスのひとつやふたつ、乙女がうっとりするくらいスマートに決められるわよねw


まぁでも、いくつか気になることもあって、ヘタレ族の方々のお便りによると、「テンパるあまり、二人ともと別れるという道を選んでしまうかも…」とか、「彼女と別れたいけど、怖くて言い出せないかも…」とか、「好きだけどこんなことはいけないと思って、突然フェイドアウトするかも…」とか、なんかこぅ、微妙に頼りないご意見が寄せられてる気がするのよねぇ……。


「こうなった以上、スパッと彼女と別れて東京に出てくるぜ!」みたいな、豪気なヘタレくんはいないのかしら?
あ、そっか、豪気ならそもそもヘタレてな(ry


さてさて、この先、どうなることでしょう?
『絶体絶命』では、三人でぐだぐだした挙句、最後に愛人のほうが席を立ちます。


♪バーイバーイ、バーイバーイ、やってられないわ……


もちろん彼を好きだけど、彼女より自分のほうが愛されてると思うけど、浮気をした男をそれでもまだ愛する彼女がそっと流した、その涙の深さに負けてしまうのです。


こんなの馬鹿馬鹿しくってやってられないわと、悪ぶって席を立ち、その後にきっと号泣するのですよひとりで。
いやー、これぞ女の意地ですよ、女の気概ですよあなた!


( く。ま)<いざとなったらコパンダにもできると思う?
( さ 。る)<無理だね(きっぱり。