また『GIRL FRIENDS』の話。
なんでこのお話、こんなに萌えるのかなあ? 焦じれったいのがいいのかなあ?
なんて、ずっと考えててね。
やっぱり、時間軸に沿って、女の子らしい友情や学校生活がみちみちと描かれてるのがいいんだろうなあと、感じたりしています。
いまどきの時間の感覚からいうと、「焦れったい」「展開が遅い」と言われてしまうようなテンポ。
私はどちらかといえば、展開を「盛り」がちな作者で、雪ぐま時代から“ジェットコースターロマンス”などとありがたいご感想をいただいて喜んだりしていますが、
それは読む方にもっともっと楽しんでいただきたいという思いとともに、「あんまりのんびりした展開だと、読者さんが飽きてしまわないかしら?」という不安の表れでもあります。
自分自身が何事も飽きっぽいから、きっとみんなもそうだろうと考えてしまうのです。
でも、そうとは限らない。最近、いろんな方から直接ご感想をいただく機会が増えて、思うのは、
たとえば拙作『なないろ黒蝶』でいえば、「愛ちゃんと七美がショッピングしているのがデートっぽくていい。もっと見たい」とか、
「魔希様と愛ちゃんの萌えシーンを、もっと長く書いて」とか、「真珠と翡翠の小競り合い的な会話をもっと読みたい」とか、
感想の合間に皆さん、そういうことをポロッポロッとおっしゃるんですね。
つまり本筋から外れたところを、もっとねっちり書いてよと。
まあ、魔希様と愛ちゃんの萌えシーンは本筋ですが、私としては、あんまイチャイチャばっかしてたら話が進まないわけ(笑)。
だからイチャつきつつも、ストーリーを進めよう進めようとしてしまうのですが、こら、くま、ちょっと待てよと(笑)。
もっとそこをえんえんと見せてよ、まったりずっと見ていたいのよと、たぶん先の展開が気になりつつも、どこかそういう気持ちがあるわけですね。その場所に、のろのろと、たゆたっていたい的な。
そういう感覚もあるってこと、私も頭では理解しているのですが、でもやっぱりつい盛りがちになる。それは、スピード感や驚き、衝撃や激しさによる高揚のほうが、私自身は、ドキドキしてしまうからです。(悪い恋愛にハマるタイプw)
でも、そんな私が『GIRL FRIENDS』に萌え転がって、思ったのは、まったりしてる間にキャラクターへの愛が、とても大きく育っていくということね。
作者はもともと、すべてのキャラクターに思い入れがあって、愛していますが、読者にとっては最初は、たとえ主人公であっても突然あらわれた他人。
ふうん、って感じで読み始める。私もそう。だけど、その子の日常生活を追っていくことで、まるで友達みたいに友情や愛着を感じ始めて、そのまわりの友達や風景もいとおしみ始めて、その世界を一緒になって楽しみ始めるのね。
そういう心の動きが『GIRL FRIENDS』では強く起こって、焦れったいなーと思いつつも、いつの間にかほんとに“まりちん”を友達みたいに思って応援していたし、
紆余曲折のはてに“あっこ”と結ばれた頃にはもう、(こうなるだろうと最初からわかっているにもかかわらず)、「よかったね、よかったね!(感涙)」と、ベタハマりしていたわけです。
予定調和がいいことかどうかは、わからない。
私はどちらかといえば裏切りたい性格(知ってると思うけど)。
でもね、心が行きつ戻りつする初々しい恋に、こんなに胸が震えるなら、たまにはいいなあって思う。
羨ましくも思う。
その先がすべてわかってても、やさしく寄り添ってもらえるような、愛される物語。
時代のスピードなんて忘れて、たちどまって見つめていられるような訥々とした物語。
平凡で純粋なキャラクターたち。
いいなあ、って思って、久しぶりにうっとりしたのです。
でさ、書評とかどんな感じなのかな〜と思って、ネットをカチャカチャ見ていたら、わたくし、このようなものを発見してしまいましたの。
( くдま)<(……へぇ、ドラマCDだって。こんなのあるんだ〜)
( くдま)ノポチッ
Σ(*く□ま)<(……ハッ、今、私なにを!?)
というわけで、ポチッと買っちゃったじゃないの!!!www
いや〜、だってまりちんとかあっこの声を聞いてみたかったんだも〜ん。
あーあ、こういうの買うの初めて。(。_。*)))
おそるべし、まったり力!(いやいや作品の力ですが…)
レビューはなかなか高評価のようでしたけど、想像と全然ちがう声だったらどうしよう〜と、今からハラハラドキドキ。
いやむしろ、想像を超えてよかったりしたらまずいわ(笑)。
森永先生、続編書いてえええ〜! って、ますます悶絶しそうだもの。(〃ノ∇ノ)