妹が退院します

お正月からずっと入院していた妹が、明日、やっと退院することになりました。
というわけで今、京都に向かう新幹線に乗っています。いつも胸が塞がれるような気持ちで乗っていましたが、今日はずいぶん気が楽です。


入院中、26時間におよぶ大手術もあったし、その後何度か合併症も併発して、正直もうだめかもと思ったこともありました。


悪性腫瘍の場合、患者が若いと進行のスピードが危ぶまれます。だけど妹は若かったからこその体力でリハビリも頑張り、驚くほどの回復ぶりを見せました。


命を助けるためにやむを得ないことでしたが、妹には過酷な障害が残りました。私たちはそう気の合う姉妹ってわけじゃなくて、どっちかというとケンカばかりしていた姉妹なんですけれど、不思議ですね、姉としていつも、今の妹の姿を思うたびに、以前の妹の写真を見るたびに、自分でもびっくりするほど涙が出てきてしまいます。


いったい私に何ができるでしょうね。とりあえず、しっかり仕事をしてお金を稼ぐこと、それから妹より長生きすること……。


とまぁ、この先もいろいろ心配なことはあるんですけど、とりあえず命拾いしたことを感謝したいと思います。