メモリ不足のくま型ロボット

私はとても気が短くて、ちょっと言葉が伝わらないと「もういいっ!」とキレてしまうことがあります。


かと思うと妙に辛抱強いところもあって、普通ならいいかげんイヤになるだろうということでも、目をつぶっていたりします。


どちらがいいかはわからない。キレたら後味が悪いし、じいっと辛抱しているのもストレスです。だけどキレなかったら苛立ちが募ってしまうし、辛抱しないで逃げ出しても、きっと後ろ髪を引かれていつまでも気になってしまう。


つまり、困った性格。なにもかもに無頓着になれたらいいと思ったり、海のように鷹揚でありたいと願ったり、柳のようにしなやかに、竹のようにまっすぐで強くて、なんて、そんなことはもうどうでもいいからあったかい布団にくるまってずっとずっと眠っていたいと思ったり。


情けないけど、自分の中のメモリ不足。ささいな気晴らしをしてごまかし、いいかげんに振る舞って紛らわせ、でも戻ってきてしまう理性が、ふと油断すると疲れた疲れたと呟いていてイヤになる。もっと潔く強くなりたいと、ここのところずっと思っています。