爽やかアンケート続報


先日、第○生命の新人さんが「爽やかアンケート」とやらをお願いに来たというお話を書きました。



今度お礼を持ってきますと言っていたので、お断りしたけれどほどなく来るだろう(そんなものよ)と思っていたら、先ほど来ました。また、先輩らしき若い男性社員に連れられて。



お礼はプーさんのハンドタオル。ありがとうと受け取ると、「あのぅ…、いま、当社でディズニーランドのチケットがあたる応募キャンペーンをやってるんですけど、ご参加しませんか?」と応募用紙を出して、記入をうながしてきました。


「保険のご加入とは関係なくて、応募総数を増やしたいので」と言っていましたが、個人情報ゲットが目的なのは明白です。


新入社員くんが、ねるとん紅鯨団か(懐かしい!)ってくらい「よろしくお願いします!」状態だったので、まぁそのくらい別に協力したっていいかなって気もしたんですけど、忙しかったし、後が面倒だと困るので「ごめんね、私、ディズニーランドってあんまり興味ないの」とやんわり断りました。


「あっ、そ、そーなんですか…」。新入社員くんは、慌てて応募用紙を引っ込めました。


一瞬、シーンとなりまして、新入社員くんは「あっ、あ、お、お忙しいですよね。失礼しました!」と頭を下げて帰ろうとしました。


すると、それまで黙って見ていた先輩社員が、いきなり前に出てきたのです。


「ディズニー以外にもさまざまなキャンペーンを行なっておりますので、ぜひ、また情報を持っておうかがいさせてください」


キタワァw
私はにっこり笑って、こう申し上げました。



「ありがとう。でも私、保険はもう入ってますから、勧誘されても困ってしまうのですが…」


ダイレクトだけれど、こういうことは最初にはっきり言っておかなきゃね☆


でも、先輩社員さんはそんな回答には慣れっこなのでしょう。


爽やかなスマイルで、「ええ、それはもう、私どももそういうつもりではございませんので」と嘘八百ですw


「お邪魔にならない程度にごあいさつをさせていただきますので、もし保険でお困りのことがあれば、他社のことでもけっこうですので、いつでもご相談ください」


深々と頭を下げる先輩。そして、


「ちなみに、どのタイプの保険ですか?」


あはは。


ちょっと面倒になってきて私は、「んー、忘れちゃいました」と笑い、仕事に戻りたそうな素振りをしました。


新入社員くんはオロオロして先輩を見ています。


先輩はさほど動じることなく、でも居座るのは得策ではないと考えたようで、「お時間いただいてありがとうございました」と身を引くことにしたようでした。


でも、いきなり「あっ!」と顔を上げて、「ディズニーがお好きじゃないということは、もしかして先ほどのタオルじゃないほうがいいですか? 男性向けなんですけど、別の粗品もあるのですが…」と言ってきたのです。


頑張るなあw


私が笑って、「タオルはかわいいから嬉しいです。ありがとう」と言うと、「恐れ入ります」と頭を下げて、やっと帰っていきました。


その後をぴょこぴょこと追いかけていく新人くん。


いや〜、外に出てからの会話が思い浮かびますね。


お前、あんくらい喰いつかなきゃダメだよと、“指導”を受けるんでしょうね。


こういう営業のやりとりって、恋愛のやりとりに似てますよね。


営業だって、恋愛だって、最初から相手にその気があれば何の苦労もないですよね。向こうから「売ってくれ」「つきあってくれ」って言ってきていれば。


でも、そうじゃなくて、なんとか商品を買ってほしい、なんとかあのコのメアドをゲットしたいとなると、作戦が必要になる。


今回の第○生命さんの作戦は、恋愛(てゆうかナンパ)にあてはめて考えると面白いですよね。


まず、きっかけづくりに、負担にならない程度のかわいいお願いをするわけですよ。


それで、「お礼に」って言って、これまた負担にならない程度のかわいいプレゼントをする。


で、受け取ったところで、なんか相手が興味持ちそうで、さほど警戒しなさそうなことに誘う。


たとえば、「友達が娘。のチケ余るかもしれないんだけど、もし余ったらいる? くれるっぽいけど」みたいなw


で、「欲しいかも」ってなったら、「じゃあ、連絡するから悪いけどメアド教えといてくれる?」みたいなw


でぇ、「ぜひ、また情報を持っておうかがいさせてください」ですよねw 


こまめに連絡して、あっちに誘い、こっちに誘いして、仲良くなってく。


向こうが警戒して、「私、彼氏いるから……」とか言い出したら、「そういうつもりじゃないよ〜。でも、彼氏ってどんなタイプ?」みたいなw


困るね〜、こういう人。でも、こうじゃなきゃきっとだめよね。つんく兄さんはこのタイプよ、絶対w 


「なに? 悩みでもあるん? 俺で良かったら聞くよ。あっ、アイス食べる? 遠慮せんと食べや〜。そう、笑ってるほうがええことあるで絶対。なんやもー、まだ落ち込んどるの? カラオケでも行く?」みたいなねw


ほんっとその気がないときは、新人くんみたいなイイヒトが助かるけれど、往々にしてそれじダメだよってこともあるのよね。


そして彼も、先輩さんのようにそう簡単にはへこたれない営業ナンパ師みたいになっていくのかしら。


経験豊富な淑女はちょっと手強いから、もっとギャルギャルしいあたりから落としてったほうがいいわねw