淑女たちのSex and the city〜第2話〜
コパンダちゃんの恋は、はやくも暗礁に乗り上げています。
コパンダちゃんのせいではありません。向こうがヘタレすぎるのです。
お魚に釣れる潮時があるように、恋にもうまくいくタイミングというものがあります。
なにげに遠距離で、メールであたためてきたコパンダちゃんの恋。
てゆうか、コパンダちゃんの気持ちが盛り上がるようなことばかり書いてくるのです、向こうは。
「今日は妙に会いたいです」
「きれいな景色を見ると、あなたを思い出します」
そんなふうに言われて、心が動かない乙女がいますかしら!?
最初はフーンって感じだったコパンダちゃんが、ついよろめいてしまった気持ち、雪ぐまにはよくわかります、ええわかりますとも。
ところがですよ、あーた。
貯金はなくともキャリアと経費とぬいぐるみだけは潤沢に持ってるコパンダちゃんが、そちら方面で1泊二日のお仕事をつくりましてですね、「今度そちらに行きます」となったらですね、向こうがどうも「都合がつかない…」とか言い出してるらしいのです!
えーーそんなの、ありえる〜???
夕飯に間に合わせるのは無理でも、真夜中になら来られるじゃない!
てか、1時間しかいられなくても来なよ! 千載一遇のチャンスなんだから!
で、乙女としては「じゃあ、日帰りするよ」ってなるじゃない?
そしたら「その次の日なら一緒にいられるんだけど…」みたいにグズグズ言うらしいの。
いいよ、べつに2泊したって、コパンダちゃんはそのくらい平気よ。
でもね、私には信じられないわけなの。
だって、好きな人を自分の都合で1日半も待たせるって、ありえる?
しかも友人も知り合いもいない旅先でよ?
そのうえ、もう一泊してくれたら一緒にいられるとか何様ーーー!?!?!?
はっ、いけない、怒りのあまりつい暴走してしまったわw
いえね、どうしても都合がつかないなら「もう一泊して」でもいいんですけど、それならそれでできるだけの誠意を見せるべきでしょう?
たとえば、「私がホテルを用意しますからもう一泊して」という懇願なら、まだ話はわかるの。
で、一泊目は泊まれなくてもお酒でも持って一時間だけでも顔を出して…、とかね。
それだったら、忙しいけど無理してでも一緒にいたいという気持ちが伝わって、かえって好印象ですよ。
なのにどうしてわざわざ遠くから来てくれる人に対してそういう提案もなく、できない無理をしようともしないわけなのかしら?
( コДパ)<グズなんだよねぇ、だからモテないんだよ……
と嘆きつつ、コパちゃんはヘタレボーイッシュ(だめんず)が大好きなので、たぶん今度も許してしまうと思われますw
まあ、コパちゃんがいいならいいのよ。
ヘタレだという以外は、とても感じのいい子だし…。
でもねぇ、その人の気持ちや本質が見えるのは、甘い言葉なんかよりも、イザって時の行動と提案なんだと思うけどなあ。