青森に行ってきました・その2

ごめんなさいね、バタバタしてて続きを書くのが遅れました(汗。


えー、八食センターを堪能した後は、
八戸線にトコトコゆられて「種差海岸」へ。
http://www.city.hachinohe.aomori.jp/kanko/nature/tanesashi/index.html


ここに来たのは、「洋望荘」という、いささか変わったお店が目的でした。
http://yoboso.fiw-web.net/


ここは『美味しんぼ』で知ったのですが、
青森の天然魚介類、完全無農薬・有機栽培の野菜を
無添加の手作り味噌・醤油で食べさせてくれる頑固シェフのお店。
完全予約制です。


どんなものかしらね…?という興味で「せっかくなのでいちばん高いコースで!」と予約しまして(私はラーメンなら全部乗せの女w)、
ドキドキしながら訪れたわけです。


したらまぁ、出てきたシェフが予測以上に語る語るw
以前に書いた、石原都知事似の中目黒『石丸館』の親父以上です!
信念を持ってこだわっているお店というのは、そういうものなんでしょうね。
語りたい、伝えたい、喜ぶ顔が見たい……


というわけで少々暑苦しく、好き嫌いが別れる雰囲気かと思いますが、
お料理はすばらしく「きれいな味」です。
とてもおいしい水を飲むと、「きれいな味だな」って思いませんか?
そういう、さらさらと澄んだ味がしたのです。



前菜。
軽く燻製した真鯛(右)の味に、かなり圧倒されました。
左は、鯨肉。
全然クセがなくておいしいですねと言ったら、
いきなり「捕鯨反対にハンターイ!」という話になるあんがい政治的なシェフ。



天然酵母の石窯パン。
これもすごくおいしくてびっくり!
教室もやっているとのことで、さるもは真剣に習いに来たい模様…。



山菜の湯通し。
裏の山で摘んできたんですってー。
私も小さい頃はよく山菜摘みに連れだされてヤだったんですけど、
今となっては贅沢〜って思うんですよねぇ。。。
すごい嬉しいの、こういうのが。



ほや。
苦手な人がいたらごめんなさいね…<画像
これもねー、私、びっくりしたんですけど、
こんなに苦味がなくて清々しい味のほやは初めて食べた!
海の香りがして、そうね、ほんとにちいさな海の塊を食べてるみたいでした。
新鮮なだけでなく、かなり沖で獲ったものじゃなきゃだめだって言ってたかなあ、
目利きってすごいですねぇ。うらやましい。



山菜の天ぷら。
「食べ放題だよ!」って言われたんですけど、
後のことを考えると食べられず、悩み苦しむ私たちw
何が出てくるかわからないってつらいわー。
今考えたら、もっと食べておけばよかった!!!



お造りは、アイナメとホタテとアワビ。
アイナメはシェフが釣ったものなんですって!
これがすっごくきれいな味がしたのよね。
アイナメなんてそんなに食べたことなかったけど、おいしい魚なんですね。
でもシェフいわく、釣ってすぐしめたものじゃなきゃダメだとか。
網でつかまえたものは魚のストレス状態が長くて、おいしくなくなっちゃうんだって。


あれっ、このあとに食べたウニの写真がなーい!
殻つきのウニ、いっぱいあって、すっごくおいしかったのにー!
食べるのに夢中で撮り忘れたわ…orz ←よくある。



しゅうまい。
あれっ、何のしゅうまいだったかなあ?
生地からどーのこーのでなんだかおいしかったと思うんですけど、忘れちゃった。。。



これね、100時間煮たごぼうなんですって!
ん? 150時間だっけな…? 
とにかくすごーく長ーく煮ると自然な甘味がすごくて、
もはやごぼうではないみたいな味と食感でした。
カラダにもいいんですって。



キングサーモンのルイベ。とろける味。
雪ぐまはくまなので鮭の類が大好きです♪
だからもっと食べたかったです!



山菜をゆがいて、自家製醤油をかけたもの。
ここは味噌も醤油も自家製。
素朴な甘味があって味わい深い…、
こういうのがご馳走なんだなあと思いました、今の世の中は。



おつけものも、すごく清々しい味。
なんだかカラダの中が浄化されそうって感じ。
自然に育てられた野菜って力があるんだなあって感じました。


とまあ、お料理には大満足だったわけですが、
シェフが途中で私たちのテーブルに来てワインを飲み始めちゃってねぇw
「いや〜、お姉ちゃんと飲むのは久しぶりだぁ!」とかって妙な盛り上がり……
(きっと退屈してたのね〜)


それはそれで、私たちも楽しいお話がたくさん聞けたのでいいんですけど、
〆に雑穀入りのいちご煮(?)が出るはずだったらしいのに、
結局、酔っちゃってつくってくれなかったのが残念だったんだなぁ。。。


いちおう、奥様に「あれつくって」って指示してたんだけど、
奥様は素人だから、私たちの終電の時間に間に合わせられなかったの。
そしたら「なんでできないんだよ!」って大声で叱責してたのが、唯一↓↓↓だったかなぁ。
それはそもそもあなたの仕事でしょうよ…って感じだもの。


というわけで、やや問題ありの風変りなシェフだけど、
勉強熱心で、一途で、目利きなのは間違いないと思うな。
さびれた港にぽつんと佇む、頑固シェフのお店のお話でした。