ちょっとしょんぼりだけど。。。

yukiguma2009-07-05

今夜は、淑女連で焼き肉の会でした。
いつものようにとても盛り上がって楽しかったのですが、
今日はあのなかなか恋人ができないお嬢のことで気が滅入ることがあって、
なんとなくしょんぼりの夜更けです。


ことの発端は、出欠確認から。
ご近所になかなか予約が取れないおいしい焼肉屋さんがあるのですが、
奇跡的に6名席がとれたので、いつもの淑女連4人とお嬢に声をかけたのです。


淑女連はみんなすぐ「行く行くー☆」って感じだったのですが、
お嬢からはなかなか返事が来ず、今朝になってやっとメールがきたと思ったら、
「焼き肉は食べたいんだけど気になる彼から誘われるかも知れず。もし誘われなかったら参加ってことじゃだめ?」
というメールでした。


正直、少々ムッとしました。
私は男より友達を優先しろという性格ではないのですが、
限られた席をこんな理由であいまいに仮押さえしようとするのは、
ちょっと身勝手で失礼だと感じたのです。


彼女の都合を聞いてあげるのは無理なことではありません。
でも、人数が足りなければお店に迷惑がかかるし、
それになかなか予約がとれない店なんだから、
確実に「来たい」「来れる」と行ってくれる人を誘ったほうがいいのではないか。
喜んで来てくれそうな友達も思いあたるし。。。


すごくすごく悩んだ挙句、私は「予約席だから悪いけど今回は他の人に声かけるね。彼に誘われるといいね」という返事を送りました。


でも、そう返信しておきながら私は、
「やっぱ可哀そうだったかな…」と、すごく気になりました。
これ、私の悪いクセなんですが、考えははっきりしていても心が揺れるというか、
相手の気持ちを勝手にいろいろ想像して落ち込んでしまうんです。
きっと「いいよ」って言ってほしかったんだろうなとか、
もし彼に誘われなかったら寂しいんだろうなとか…。


気がかりで、なかなか他の友達に声をかけられないでいたら、
しばらくしてお嬢からまたメールが来て、
「やっぱ焼き肉行こうかな」と、ボソッと書かれていました。


やっぱりなぁ…、てゆうかなんだよもぅ…とか思いつつも、
私はホッとして、「じゃあ、おいでよ」って答えたんです。


メールは一斉メールだったから、やりとりはみんな知っていました。
焼肉屋で「結局、彼からの誘いは?」みたいな話になったのですが、
どうもこの週末に会おうとか言われてたわけではなく、
時間あったら近々ご飯でも程度だったようなのです。


当然、なんじゃそりゃ〜!という話になりました。
で、「そんな程度で友達にああいう返事をしたらいかんよ」とか、
「あれじゃ予約を取ってくれたくまちゃんが困るだろう」とか、
「せめて何時までに決めるからそれまで待ってとか」とか、
「誘いを待ってたいなら焼き肉は断って待ってたらいいんだから、変に周りを巻き込んじゃだめだよ」とか、
私も淑女連のみんなも、まぁ、軽く説教モードになったわけです。


お嬢はお嬢なりの考えでいろいろ釈明をしていましたが、
どうしても身勝手な感じになってしまうために分が悪く、
しまいには「みんながそんなに厳しいとは思わなかったー…」と
妙にどよんとしてしまいました。


別にすごく厳しく責めたわけではなく、
どちらかというとからかい半分、笑い半分みたいだったのですが、
お嬢はきっと、自分がいけないとは思えなかったのでしょうね。


なのに私やみんなが、「あなたちょっと身勝手よ」とズバリ指摘したから。


その後、他の話題に移り変わって私たちは楽しく話していたのですが、
お嬢はずっと傷ついたような顔であいまいに笑ってるだけでした。
そして、次の店に移る時に、「なんか眠くなったから帰るねー」と言って
ひとり帰っていってしまったのです。


その後ろ姿を見ながら私は、面倒な子だなあ…と思いました。
こんな子だったっけ、ちょっとヤなこと言われたからって拗ねて帰るなんて。
でも東京に戻って来てからの彼女は、こういうとこが、ちょっと目につく。


そう思いながらもまた私は、言いすぎたんだなと思って後味の悪い気持ちになりました。
誘ってほしいけど誘ってくれない彼のことや、いつもどうしてかうまくいかない恋愛、
すごく寂しいのに、友達まで冷たいと思って悲しくなってしまったのでしょう。


はたから見ていたら「それはね、あなたがこうだから」とわかるけど、
本人にはまったく自覚なんかなく、自覚がないからいつまでもうまくいかなくて、
指摘したところで「なんで私、そこまで言われなきゃいけないの?」と
傷ついてどんどん拗ねていってしまう。


ってことなんだろうな。
そう思うと、なんだか彼女はすごく孤独なんじゃないだろうかとか、
あーもーやっぱあれこれ言うんじゃなかったとか、放っておいたらいいのよねでもとか、
心の中をぐるぐるぐるぐる、なんとも苦い感情が巡り巡ってため息が出ました。


でも、みんな、何事もなかったようにミスドなんて食べている。
気にならないの?って聞いたらコパちゃんが、


「気になるよ。あんなふうに帰られたら誰でも気になるに決まってる」


と言い、でももう大人だからね、と続けました。
モルちゃんたちもちょっと心配そうに笑って、そうなんだよねって言った。


そうね、もし私たちと価値観が合わなくてつらければ離れてくだろうし、
なんだかんだでずっと仲良くするような気もするし、
本当に恋人が欲しければ、なにかどこか少しずつ変わっていくかもしれないし、
決して変わらないでこのままずっとひとりかもしれないし。


「全部、お嬢が選ぶことよ」


さるもがそう言って肩をすくめ、みんながウンウンとうなずいた。


私も、私が選ぶことだ。
いろんな人がいる。
価値観が合わなかったり、苛々させられたり、あっけにとられたり。


でも、ヒトがどうであっても自分が揺らがなければいいのだから、
もうちょっと私も、凛とした大人になりたい。