白い花束
真っ白な花束をいただきました。
大好きな平たい花器に活けました。
女性へのプレゼントとして、私は、花と宝石は特別に素敵なものだと感じます。
「花のように美しい」「宝石のように美しい」と讃える言葉を秘めたプレゼントだからです。
古今東西さまざまな小説に描かれるように、贈り物とはきっとそういう秘めたる賞賛の思いを伝えたい、きれいなものをあなたに見せたいというような願いから生まれたもので、
きっと石器時代にだって、大切な人には野原で美しい花を摘んできて贈ったに違いないのです。
そして川底で美しい石を拾ったら、大事にとっておきたくなる本能的な欲望。
それがいつしか宝石の価値を生み、その大切なものをあげる、ということで、やはり賞賛や、愛情や、お礼の気持ちを表す。
そういえば昔、踊り子の石川さんがたくさんの男たちからもらった賞賛の宝石をネックレスにして首にかけているという小説を書いたこともありました。
→『一夜の恋の夢の中』
どうも私はこういうことを、いちいちうっとりと考える性格なのです。
しかし最近まで私は、女性はみんなそうだろう、宝石は無理でもとりあえず花を贈っておけば間違いない、と考えていたのですが、
どうもそうではないっぽいねw
宝石や金銀パールを喜ばない女性はさすがにいないと思いますが(価値的に)、花くらいだとフーンって感じで、「食べられないしー」「活けるの面倒だしー」というエセ乙女たちが多いようですw
だからこれからのクリスマスシーズン、花は相手を見て贈らないとスベりますね。
じゃあ、手頃なものではなにが間違いないかなあ、って考えてみたのですが、どうも甘いものかなって気がする。
甘いものというか、好みの食べ物ね。花と同じく消えモノだけど、満たされる部分が違う。
視覚が喜ぶか、味覚が喜ぶか、まあ、考えてみたら、どっちがいいってわけじゃないですね。
あと、本能としても食欲がからんでるから強いんだな。
石器時代にもきっと、まずは食糧とってきてもらうのがうれしかっただろうし。
わー、この人、マンモスとってきてくれたんだ、すごい!的なw
じゃあ、さっそくあたし焼くわね、ウキウキ!みたいなwww
だから、どなたにでも喜ばれる無難な贈り物や手土産として、これほどさまざまな銘菓が発達しているわけだし、接待でもデートでもせっせとご飯をご馳走する文化があるんだな。
となると、まるで花のように繊細で美しいケーキというのは強いですね。
視覚も、味覚も、お腹も満たします!っていう。
なるほど、スイーツブームになるし、パティシエがモテるわけねー。
あ。ただ、うれしかったと書こうとしたら、またこんなところまで考えてしまったわw
いちいちやたら遠いとこまで考えちゃう性格も治りそうもないな。