大切なのは人の心
私が東京にいるのは、この街が避難するほどの危険にさらされてるとは思っていないから。
いろいろ情報を見て私なりに考えた結果、東京はそこまでじゃないでしょと考えているわけです。
しかし、福島原発は予断を許さないし、基準値を下回っているとはいえ、水道水にはヨウ素もセシウムも検出されています。
まるで心配ではないといえば嘘になります。
そんな私にとって、お友達から教えてもらったブログが、とてもわかりやすく安心もできたので、ご紹介しますね^^
さまざまな状況下で、お父さんが家族の安全を考えるとするなら…というような視点で書かれていて、
その安全・危険の判断基準が、いまテレビ等で言われているよりも慎重論だけれど、私には腑に落ちやすい感覚だったのです。
その後、武田教授が関西のテレビ番組に出演している動画も教えてもらって観ました。
→日本の原子力政策のウラ側を暴露する武田教授。(関東エリア未放送)
観てびっくりしました。
いや、内容にも驚いたんですけど、よくこの人、ここまではっきり言ったなーと思って。
すごい勇気だと思います。
もしや命賭けなんじゃないの?って心配になっちゃうくらいだわ^^;
この先生の話を聞いて考えることは人それぞれでしょうし、信じる信じないも人それぞれでしょうけど、私はここのところもやもやしてたことが、自分の中でスッと定まった気がしました。
原子力発電の是非についてあれこれ討論されていますけど、
私はやはり、あそこまで人の暮らしや自然を破壊する事実を見てしまうと、原子力発電なんてもういやだという心情があるんですよね。
でも、こうなってさえも、資源をもたない日本で原子力発電は国力を保つためにも絶対に必要である、推進すべきという強い論調も変わらずにあるわけじゃないですか(石原都知事とかさ)。
原子力は日本にとって必要不可欠な技術だ、100%安全ではないからといって捨ててしまうのは愚かだ、さらに技術革新して使いこなしていけばいいのだ、というような。
それって理屈ではわかるけど、体がわからないというか、心でわかることができない感覚があって、うーんなんでかな…と思っていたんだけど、わかった。
動画を観てもらうとわかるんだけど、この先生がね、最後に「技術を使うのに大切なのは人の心」というようなことを言っているのよ。
ああ、そうなのよねって思った。
強硬な原子力推進派の人たちって、反対する人は無知だからみたいな言い方をすることがあるけれど、
原子力の優位性はわかっていても、それをつかさどってる人たち(国と役所と企業)が信頼できないから怖いのよ、って私は思う。
信頼できるならいいよ。100%安全ではないってわかってても、よしあなたの言うとおり任せてみようって思うんじゃない?
でも、今の感じを見てると、あっちにもこっちにもむしろ不信感をつのらせちゃうじゃない。
お役所仕事だの、隠蔽体質だの、かばい合いの村感覚だのって、日本人の伝統的な悪癖で、
原子力発電は、たとえ優位であっても、“日本では”むずかしいんじゃないかなと思う。
日本人ってひとりひとりはとてもいい人。
マナーもよくて、我慢強くて、世界中から讃えられるくらい。
でも、組織になると最悪なのよね。
事なかれで、責任を押し付け合って、決断力にも欠けるし。
そんな体質が、そう劇的に変わると思えないしねぇ。
だから、原子力は日本では無理なんじゃない?
これだけのリスクを背負った技術を使いこなせる人の心がないでしょう?
いまのところ福島の人たちにだって誠実な国と組織じゃないでしょう?
そこに思考が辿りついてみたら、頭と心がぴたっと一致して、楽になったわ^^