JALのすばらしい人

こんにちは。昨日からマイラバの『NOW AND THEN 〜失われた時を求めて〜』が何度も頭の中を回って、今朝から繰り返し聴いている雪ぐまです。


自分らしく生きることなどなんの意味もないような朝焼け、だって。


そして 僕は 生まれゆく 時の中で 悲しさの仕草など 忘れてしまうのだろう。




さて、さるもちゃんから教えてもらったコラムがとてもいいなと思ったのでご紹介します。


震災直後は寝袋から国際線へ 制服がかけた魔法 JAL堀江恵子さん(コラムTake Offより)


なんとまあ、清々しいコラムでしょう。
文筆家でもない方が、いいえ、むしろ文筆家などではないからこそ、この方の心映えだけが文章に光と力を与えていることがはっきりとわかり、胸を打つのです。


きっとどんな職業の方も、こんなふうに書くことができます。
その職業のプロであれば。


私は信じて持っていたJAL株が紙クズとなり、この巨大企業のダメさ加減に煮え湯を飲まされたクチですが(笑)、


経営陣がどんなにダメでも、社風がどんなにアレでも、現場の方は任務に忠実で、誇りを持っていらして、すばらしいですね。


東電もこんな感じなのかもね。


どんな仕事であっても、そこに誇りを持って取り組んだ時、


それはつまりプロであろうとする気概のようなものですが、


それを持った時、人の魂は美しく清々しくなれるのだろうと、私はよく思いますし、信じています。


多くの日本人は、こうした美意識をおそらくDNAのなかに持っている。


いわゆるサムライスピリットというやつですね。


だから、世界の多くの人から見たら驚くようなことをすることがある。


時に、命を賭けて任務を果たそうとする。
自身の危険をわかっていながら、多くの人たちのために、果たすべき任務から逃げ出さないことを、一瞬にして決意できる。


制服を着れば、微笑むことさえできる。
どんなに怖くても。


そしてそのことに、なによりも自分自身が深く満足できるのね。
私は逃げなかった。がんばった。よくやった、って。


そうね、逃げることは「恥」だと、心の中のサムライが叫ぶんだな。


もちろん逃げることが勇気という場合もありますが、サムライはあまり良しとしない。


日本では「すぐ逃げるやつ」といえば「恥しらず」で、職場でも、友人関係でも、トップクラスに軽蔑の対象です。


そして、恥しらずとそしられるくらいなら死んでやると、我らの祖先は歯を食いしばって生きてきて、そのせいで愚かな戦争みたいなこともしでかしたけど、


そういう凛々しさがあるからこそ、きっと国が何度転覆しても、平然と(という顔をして)立ちあがるのでしょう。