うちのパパちゃん、そしてママちゃん

うちのパパちゃんは、娘にしょっちゅう花の写メを送りつけてきます。


お花が好きで、園芸が趣味で、牡丹が咲いただの、薔薇が咲いただの、月下美人が咲いただの、年がら年中、そのネタで送ってきます。


ちいさい頃は、休みになると薔薇園だの菖蒲苑だのに連れていかれてね、それか山に連れてかれて山菜採りとか紅葉狩りね。


花より団子な子どもだった私は、すこし退屈しながら花や自然を眺めていたのでした。


遊園地行きたいな〜、動物園行きたいな〜って思いながらね。


大人になってからもなにしろ私は色恋沙汰が大好きで、食欲旺盛で、花より団子してたのですが、いつ頃からなのかな、すごく花が好きになりました。


最近ますますその傾向が強くなって、季節の花を目で追いかけながら道を歩いてる。


近所にディープブルーの壁が美しいとても素敵なお花屋さんがあって、そこの前を通る時、本当に心が和むの。


時々、そこで花を買うのだけれど、30種類くらい薔薇ばかり集めたコーナーがあって、その前に立ってると、なんてここは気がいいんだろうって清々しい気持ちになってすっきりする。ただ美しいだけじゃなくてね^^


これはもうパパちゃんの影響だなあって思いますね。


うちの実家はいつも玄関と応接間の大きな花瓶に花が生けてあって(パパの仕業)、香炉で沈香が焚かれていて、時々一輪ざしに椿なんかをさしたものを「部屋に飾りなさい」といって押しつけられた。


ハイハイ…って思ってたあのことが、いますごく、私の感覚に影響してるとよく思う。


ところがうちのママちゃんはパパと真逆でね、花も香りも興味ないの。
ていうか芸術全般に興味がないわね、あのママは。


仕事バリバリのキャリアウーマンでね、家でも深夜まで書類見て仕事してたり、よくしてた。


そのメガネをかけた気難しげな横顔をよく覚えてる。


パパママ逆みたいなうちだったんですよね、私んち。


そのどっちもちょうど半分ずつ受け継いで、真夜中まで気難しい顔で仕事しながら私は、花を愛でる。


小さい頃はやだなって思ったこともあったけど、あのパパママでよかったなって最近は思ったりもして、大人になったなあと思います^^


それにしてもこないだパパに、「私、釣りが好きなの。パパも今度行こうよ。海、気持ちいいよ」って言ったら、「パパ、そういうのキライ( ̄^ ̄*)ツ」って返された時には、あんた女子高生か!と思いましたけどねw^^;