北風と太陽
土曜日は淑女連でちいさな釣り船をチャーターして釣りに行く予定が、レンタカーでその某マリンクラブまで行ってみたら、昨晩の大雨で護岸が崩れたとかで出港停止になっていました。
3日前には「予定通り行きますね」と電話を入れていたし、出港停止になった時点でこちらに連絡をくれたらいいのにと不満に思いましたが(それが親切だと思いませんか?)、ボーッとした感じのマリンおじさんで、「崩れちゃってねー、しょうがないっスよね」という対応だったので、
これは文句を言っても仕方ないなと思って、「二度とここは使わないわよ(鬼笑)」と思いながらもにこやかに、日にちを振り替えてくれるのかしら?とか、もしキャンペーン期間内に護岸が治らなかったらどうするの?(お得なプランだから申し込んでみたのです)というようなことを尋ねました。
そんなことこちらが訊かなくてもそちらから説明して当然だろう、と、私は思いますが、世の中にはいろんな感覚の人がいるというのをやっと学び始めたところですので、そうムカムカすることもなく、にこやかに訊きたいことを聞くことができまして、すみやかに知りたい情報をGETいたしました。
で、優先で日にちを振り返るし、キャンペーン期間内に復旧しなかったら返金するつもり、ということがわかりまして、とりあえずはホッとして、「ああ、それなら安心しました。それにしても護岸が崩れちゃってお仕事にならなくてたいへんですね。はやく復旧するといいですね」と言ったんですね。なにげなく。
そしたら、それまでなんとなく「俺の責任じゃねーよ。しょーがねーだろ」的にふてくされ気味だったそのマリンおじさんが、急に「ええ、すいませんでした。ご連絡もしなくて……」って頭を下げたの!
私、びっくりして、「ははあ、なるほど。北風と太陽ってこういうことね」って思いました。
きっと海の男は、悪かったと思っていても、そう素直には言えないものなのねー。
客商売でそれはどうかと思いますが(だからキャンペーンして値下げしないとお客が来ないのだと思われる)、そんな人にも太陽のようにあたたかく接すれば、むこうも誠意を見せるものなのだなと。
逆に北風のように「どういうつもりだ!なんで連絡よこさないんだ!」なんて、ピューピューと冷たい言葉を吹きつけたら、むこうも依怙地になって、話がこじれていたかもしれませんね。
いや、お客側に気をつかわせるのはどうかとは思いますけれど、たぶんね。
でも太陽政策のほうが、こっちも気持ちいいですよね、結局は。
言うべきことは言わなきゃいけないとは思うけど、言い方というか、接し方というかね。
お互いに気持ちよくというのが、結局は一番大きな効果を生むのかなあという気がしました。
そして交渉を終えまして、レンタカーに戻り、淑女の皆さんに事情を説明して、「ごめん、直前に電話確認してから出かけたらよかったんだけど」と謝ったのです。(マリンおじさんも最初「なんで来る前に確認しなかった?」という言い方をしていたしw)
そしたら淑女の皆さんたちはおとなですので、パッと頭を切り替えて、なにごともなかったかのように「じゃあ幕張のアウトレットでお買物をして帰ろ〜♪」ということにしてくれました。
で、大江戸温泉にも寄って、おいしい串揚げ屋さんで串揚げを食べて帰ってきて、なかなか充実の一日となりました。
おおらかな人たちっていいわね〜。
北風よりも太陽ですよ、やっぱり。
私、機嫌が悪いと北風吹かせちゃうときもあるからね(しかも突風w)、いつも気持ちよく太陽でいたいなって、あらためて思った一日でした。