さて、『少女セクト』
なんだか百合漫画の紹介所みたいになってきたわね〜^^;
ま、いいか。実際、最近は百合漫画しか読んでいないし。
さて、『少女セクト』。こちらもたいへんな人気作ですねー。
- 作者: 玄鉄絢
- 出版社/メーカー: コアマガジン
- 発売日: 2005/08/19
- メディア: コミック
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私、最初に読み始めた時、まったくストーリーが理解できないうえに、キャラの見わけもつかず、これはエロいから人気なの? あまり好みじゃないわ…って思ったんですよ。
でも、2巻になったら、「あ、なるほど」とストーリーがわかってきて、そしたらキャラの相互関係や性格もわかってきて、俄然のめりこみました。
おそらく、短編・読み切りみたいな形でスタートした作品なのでしょうね。
それで何話かやって、好評だったから連載になって、ストーリーに流れが生まれてきた。
そんな印象でした。
さてさて、内容がわかってみると、私はこの作品、とっても好きだったのですが、
2巻の帯にね、「意地の張り合い、乙女心のオニゴッコ」ってあるんだけど、まさにそういう話なの。
奔放に、多くの愛を受け入れながら、心の中では一途にひとりの人を思い続ける思信(しのぶ)。
その思信に告白され、動揺しながら心惹かれていく桃子。でも、(たぶん)彼女の奔放さが悔しくて、惹かれていることを認めたくなくて、あてつけのように他の人とつきあい始める……。
くーっ、ええやないの!!!(なぜ大阪弁w
いや、ええわぁ〜。(あ、ゆるゆりの千歳だわ。
あのですね、字面だけ読んでると、困った子たちの身勝手ラブストーリーなんだけど、なんていうのかな、うじうじしてないのよね。
身勝手が、サマになってる。
だから、乙女心の不可思議が、ウザさではなく趣きとなって、独特の世界をつくりあげているのだと思います。
それで、思信も、桃子も、お互い以外の自分と関係した人を愛していないかというと、そうではないのね。
愛してるし、必要としてるし、感謝してる。
あなたも、このままずっとそばにいてと、願ったりする。
乙女心の摩訶不思議ですよね。残酷な身勝手。でも、わかる。わかりませんか?
( さ。る)<わかるわかるー。
(;く。ま)<あなたはわかりすぎよ……。
それでね、いろんな想いや関係が、わりと自由奔放に混ざるのもまた面白いのよ。
たとえば、思信の「お付きの人」(思信が好き)同士が、友情以上のいたわりをもって関係していたり、
桃子も「私は思信がいいの!」なんて言いながら、思信のお付きの人と駆け落ちしちゃおうかってくらい仲良くなってみたり、
なんてゆーか、倫理にはもとるわね(笑)。でも、いい感じなの。
この作品を単に「乱交萌え」みたいに見る人もいると思うけど、私はそんなふうに思わなかった。
結果的に乱交っぽいけど、こういう感覚って自分の中にもあるから(一途だったり、奔放だったり、いろんな愛があったりというね)、それをこうもうまいことサラッと描いた玄鉄絢センセイに脱帽という感じです。
最初は苦手で、何回か読むうちにどんどん好きになっていった作品でした。
そして結果的に、今かなり好きです^^
でも、誰にでもおすすめという作品ではないかな。かなりエロ主体だし、こういう乱れた(?)関係の有りように嫌悪感がある人も多いんじゃないかな。
でも、人の心って不思議だよね。
私だって、『GIRL FRIENDS』みたいな激ピュアな恋物語に萌え萌えなくせに、『少女セクト』みたいな話も妙に心に響いたりするしさ、
なんでしょうね、ほんと。
PS.
そういえば、この1巻の表紙ね、
「こんごま」みたいと思わない?w
思信と真弥って子なんだけどね^^
真弥(黒髪の子)は思信(茶髪の子)が大好きで、彼女の召使いになって寵愛されるの。
キャー! なんというこんごま!w