お呼ばれフレンチ

yukiguma2007-10-18

神楽坂ラ・マティエール、「山形産三元豚ロース肉の骨付きポアレ、香草風味の焼汁ソース」。


なんともやわらかなピンク色の、ちょっとびっくりするくらい分厚いロース肉。一口食べて、脂身のあまりのおいしさに、幸福モード、フルスロットルw 脂身を、脂身だけでいっぱい食べたいと思わせてくれるのは、すごいことですよ。で、で、フレンチってなんとなく、ちょこちょこっと盛られてる印象があるじゃないですか。でも、こちらは全体にどーんと来て、ガーンとおいしい感じ。気取りがなく、まっすぐ直球勝負の衝撃です。スパッとしてる。


いま注目のフレンチ店ということで、なにげにすこし緊張もありましたが、おもいのほか親しみやすい雰囲気でこぢんまりとしていました。サービスも若々しく明るくて、オススメの言葉がやけに情熱的でw、はー、これは人気が出ましょうねぇ、と思ってたら、あれよあれよという間に満席。代理店風のおしゃれなイケメンにエビちゃん系OLという決め決めデートのアベック(死語)も何組かいましたが、気楽に女友達と来てるって感じの女性が多かったですね。女の人はホント、いいお店を見つけるのが上手。女の人が多い店は当たりの法則。


楽しいお話とともに食前酒もワインもたっぷり飲ませてもらって、ぶどう酒漬けのカマンベールと羊のチーズもいただいて、ああ幸せ……。ありがたいことです、お呼ばれで、こんなに実のあるところに連れてきていただいて。お仕事関係ですと、なんとなく体裁が整っていて、高級だけれども無難〜なお店とかが選ばれたりしますけれど、今日お誘いくださった方は、どうやらわたくしメの食い道楽をよ〜くご存知でいらっしゃるw そしてご自身も、誠実につくられたおいしいものを食べる喜びと意味を、とても大切にされているんでしょう。この日のために真剣に、とてもとてもリサーチして、よっしゃココ!と選んでいただいたんだろうなあと推察できるのが、とても嬉しかったのです。お席も良くて、おいしさも幸せも2倍というものです。


うーん、私も見習わなくては。わりとね、リサーチは苦手なのです。おいしい店は覚えてる、その記憶頼りでお招きするということが多いのでw


シェフは、まだお若い印象でしたね。帰り際に道に面したキッチンの窓を大きく開けて、どうもどうもって感じの気さくなごあいさつでした。元気なフレンチ、ですね。とてもコストパフォーマンスの高い店だと思います。こういうお店は、私は大好きです。ジャンルを問わず、シェフの気概を感じる味が。


どうです?おいしいでしょう?って、ちょっと鼻高々に語りかけてくる料理。悔しいけれどおいしいわって、私はいつも、幸福な気分で白旗をあげていたいのです。