焼肉を食べつつ考えたこと

yukiguma2008-03-14

自由が丘『炭火焼肉 漢江』というお店に行きました。『BRUTUS』の“みんなの食堂”という特集に載っていたお店です。塩でお肉の旨味を引き出すのが得意な店とのことで、カルビ塩とかタン塩とか、塩ダレ中心に食べてきました。


肉質がすっごくいいというよりも、生肉の上に塩とネギと胡椒かなあ? なにやらおいしい焼きダレが乗っかってまして(画像)、それがおいしいのね。試しにミノはタレで頼んでみましたが、そちらもおいしかったですよ。やや甘めなので、好みが分かれるとは思いますけれど。


今回は食べなかったんですけど、クッパと手打ち冷麺もおいしいのだそうです。次はそれを目当てに行きたいと思います。事前に一本、予約電話を入れておいたほうがいい店です。私たちは5分待った程度でスッと通してもらえましたが、こうした予約の人達にどんどん追い抜かれ、えんえんと待たされて盛り下がっている若いカップルがいて気の毒でした。夜が台無しですねw 


というわけで、人気も活気もあり、焼肉店としてはお値段もそこそこで(二人でお酒も飲んで1万円以内)、ここでしか食べられない味という感じもして、コストパフォーマンスの高い店だと思いました。


私はコストパフォーマンスで物事を考えるクセがあって、たとえ人のお財布でご飯を食べるような時(つまりご馳走になる時や接待の場)でも、やたらとコストパフォーマンスが気になります。コストパフォーマンスがいいと「あぁ、よかった」とホッとするし、たいしたものでもないのにやたら高かったりすると、なんだか心配になっちゃって居心地が悪い。余計なお世話なんですけどw


時々、人のお財布だと食べなきゃソンとばかりにいきなりガツガツしたり、食べきれないほどオーダーしたりする人がいますが、非常にみっともなく、人として底が浅く見られちゃうのでやめたほうがいいと思います。お金を出すほうは、「どうぞどうぞ、もっと飲んで、食べて。あっ、デザートはどうする?」と、気を遣ってすすめまくるのがマナーなのです。だからこそ節度を持って、ほどほどのところで「もうほんとに、お腹いっぱいです。ありがとう」と言えなきゃいけない。人のお財布だからこそ、それがたとえ会社の経費であっても、心配できなきゃいけないと思います。


こういうことは、いつ学ぶんでしょうね。家庭で教えるべきという気がしますが、どうなのでしょう。たまにカフェで打ち合わせがあったりすると、いちおう来客である私も、先方のオジサマも「ブレンド(450円)」とか言っているのに、部下の女の子が「じゃ、あたしはロイヤルミルクティーで♪(800円)」とかオーダーしていてギョッとすることがあるんですw 会社のお金だから好きなの頼んじゃえーとか思っているのでしょうけれども、この人と一緒にビジネスをするのかと思うとハラハラします。


あー、でもきっとオジサマに「好きなの頼んでいいよ」とか、フカされてるんでしょうねw 妙齢の私もまだ、そういうふうに言っていただけることはあります(痛w でも、女子の皆さん、気をつけたほうがいいですよ。そこで「わーい♪」と言ってかわいい場面と、そうではない場面があるのです。


もし、仕事で一人前に見られたければ、その場でもっとも偉い人よりも高価なものをオーダーしてはいけません。男性だったら叱り飛ばされるところでも、女性は注意してもらえないものです。その場はみんなニコニコしながら、「“お嬢ちゃん”だな」と格下に見ているだけなのです。育ててもらえないのですね。だけど、自ら節度ある振る舞いができれば、「あのコ、しっかりしてるな」と評価されます。できて当然のことでも、「よくできてる」と甘く見てもらえるところもあるので男女差はトントンです。気をつけたいところですね。


お偉方が紳士的な方の場合、女性には気を遣って「ケーキも食べなよ」とすすめてくださるかもしれません。それも踏み絵の可能性があるのでw、ちゃんと遠慮しないといけません。ただし、「遠慮するなよー」とメニューを広げて渡されるまでしたら、あまり固辞するのは失礼です。そしたら恥ずかしそうに頬を染めて(ここ重要w)、「じゃあ…」と小さな声でオーダーしてw、「ほんとはすっごく甘いものが好きなんです」とかなんとか、オジサマの自尊心をくすぐりつつw、親切に感謝している姿勢をきちんと見せましょう。女を武器にすることはありませんが、女性ならではの感じの良い振る舞いというのがあるのも事実なのです。


雪ぐま先生の、女性のためのビジネスマナー講座でした(あたし誰www


あと、男子(あるいは男子ジェンダー)の皆さん、奢られて当然、買ってもらって当然という女の子は、あまりイイコではありませんよ。でも、女子(&女子ジェンダー)の皆さん、平気で「ワリカンね」という男の子は、あまりいいオトコではありません。


ここも、むずかしいとこですね。永遠のテーマですねw 合理性や、あるべき論では解けないミステリー。匙加減というしかありません。


いずれにしても恋のご褒美は、相手の心をうまくつかめる人に訪れるもの。どうしたら相手が喜ぶか、どのくらいが節度があり、かわいらしく、やさしく、あるいは頼もしく、大切に思っているという気持ちが伝わるのか。


一瞬、一瞬、雪ぐまも考えています。だって人の気持ちは、魅力でしか縛れないから。